新しい関係人口 ワーケーション需要の現状と可能性

コロナ禍以降、日々の暮らしやレジャーなどあらゆる場面で変化が起きました。 コロナ収束後も元に戻るのではなく、新たな生活様式へ移行する可能性があるとも言われています。 その一つと言えるのが働き方。テレワークの導入が一気に進んだ結果、 業種・職種にはよりますが、今後も上手に取り入れられていくことが予想されます。 そしてテレワークに加えて注目された働き方が「ワーケーション」です。 まだなじみが薄いこのワーケーション、需要や今後の可能性などご紹介します。

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  • 新しい関係人口ワーケーション需要の現状と可能性~『自分への投資』が成功のカギ~
    (2023年1月17日 発表)
         

    【要約】


    ◆カスタマーがワーケーションに求めるのは「自分への投資」だと思える環境

    ワークとバケーションを組み合わせた造語「ワーケーション」とは、
    いつもと違う場所(普段の生活圏外)に滞在し、
    いつも通りの仕事を行いながら、いつもと違う経験・体験をする取り組みです。

    自身も山梨県八ヶ岳高原のでリモートワーク・ワーケーション移住を実践する
    JRC研究員・森 成人(もり・なるひと)は
    ワーケーションが地域に寄与する可能性を探る研究に取り組んでいます。

    今回は森研究員による調査研究から見えてきた、
    ワーケーション受け入れ地域としてできることについて見ていきます。

     

    まず、地域にとってワーケーションを受け入れる意義とは何かというと、
    来訪機会の増加にともなう関係人口・移住機会の向上が挙げられます。
    地域の宿にとっては、平日をからめた長期宿泊客の出現による
    稼働率アップというメリットも。
    では、そもそもカスタマーはワーケーションに対し何を期待しているのでしょう。

    調査によると「ワーケーションに興味をもったきっかけ・目的」は、
    「自分のライフワーク/趣味をもっと楽しみたくなった」というものや、
    「子育てのしやすさ/教育環境」「地域コミュニティへの関わり」
    「新しい出会いへの期待」を挙げる層が多くいました。

     

    また、「理想とするワーケーション用宿泊プラン」を尋ねたところ、
    すでにワーケーションを実践している層からは
    「子どもの夏休みと連動したプラン」という声が最も多く(72.8%)、
    「地域の体験を通じて心身健康の増進ができるプラン」
    「共通の趣味やライフワークを持った人・コミュニティに出会えるプラン」
    「将来の居住地探し・お試し移住プラン」「地域で自分の副業が探せるプラン」も
    66%を超える多くの支持を集めました。

     

    これらの結果から浮かび上がるのは、
    「自分への投資となる目的(=趣味・ライフワーク、子育て、移住、出会い)」が
    実現できる環境をワーケーションに対して求めているカスタマーの姿です。

     

    ◆宿泊プランは「お金をかける価値がある」と納得させられるかがカギ!

    ワーケーションに興味がありながらも実践に至らない、阻害要因を調査したところ
    「周囲によい顔をされない」「クライアントやお客さま対応がリモートワークではしにくい」
    といった対外的な要因を抑えて、最も多かった回答は
    「そのような生活をするお金がない」というものでした。

     

    「ワーケーションをしてみたい、けれどお金をかけるのもなぁ…」と考える
    カスタマーが実践に至るように後押しするため、有効なこととは?
    先ほど取り上げた、「カスタマーがワーケーションに求めること」と考え合わせると
    「ワーケーションとは自己投資の機会である」
    =「お金をかけるだけの価値をもつ行動である」と納得させることが必要でしょう。

     

    つまり、地域や宿はカスタマーに対して自分への投資をキーワードにした
    ワーケーション施策を検討することが有効だと考えられるのです。

  • 新しい関係人口 ワーケーション需要の現状と可能性
    (2021年11月18日 発表)
         

    【要約】

    ワーケーションの現状と可能性について要約したものである

    • Work(仕事)+Vacation(休暇)の造語で、普段の職場とは異なる場所で地域の魅力に触れながら仕事を行うこと
    • いつもと違う場所に滞在し、いつも通りの仕事を行いながら、いつもと違う経験・体験をする取り組み
    • 個人型ワーケーション:オフィス外での勤務が可能な場合に、在宅勤務等の生活圏内に留まることなく、社員が自由に地域等において業務を行う
    • 出張型ワーケーション:企業において、それぞれの目的に応じて、地域に社員を派遣しながら事業を実施し、社内で結果を踏まえながら取組を展開する
    • 調査対象:20歳~49歳の社会人男女1,200名
    • 意向層は39%、実現層は7%
    • 若い世代や子どもを持つ方ほど意向が高い
    • 特に感度差が大きい要素は「ライフワークの有無」「在宅勤務かどうか」「企業規模」「世帯年収」
    • 実現層・可能層では「自分の趣味」「自分のライフワーク」が最も高い
    • 憧れ層では「会社に縛られない生き方」が相対的に高い
    • 実現層では「バイク・ツーリング」「自転車・サイクリング・ロードバイク」が高い
    • 可能層では「アウトドア(キャンプ・釣り・登山等)」がトップ
    • 憧れ層では「料理・お菓子づくり」が最も高い
    • 実現層では「子どもや家族、パートナーと楽しめるところ」「地域の人と深く触れ合えるところ」が高い
    • 憧れ層では「温泉や露天風呂が楽しめるところ」が群を抜いて高い
    • 実現層・可能層では「2~3回程度/年」「1週間前後/回」が多い
    • 憧れ層では「1回」が3割を超える
    • 実現層では「シティホテル・ビジネスホテル2食付き」が高い
    • 可能層では「旅館2食付き」が最も高い
    • 実現層では「ホテルでの食事」が7割弱
    • 可能層・憧れ層では「現地のレストラン・食事処」が最も高い
    • 「通信環境が充実していること」がどの層でも高い
    • 憧れ層では「電話やオンライン通話が常に可能なところ」が高い
    • 実現層では「クライアントやお客様がリモートワークを認めること」がトップ
    • 可能層・憧れ層では「勤務先の会社の制度として正式に認められること」が上位
    • 実現層・可能層では「会社の制度上は問題ないが、周囲にあまり良い顔をされない」が上位
    • 憧れ層では「そのような生活をするお金がない」が最も高い
    • 実現層では「その地域での仕事環境」「リモートワーク先の施設を利用している人の顔が見えること」が上位
    • 憧れ層では「その地域での生活費用」がトップ
    • どの層でも「旅行・観光専門のポータルサイトやフリーペーパー・雑誌」が高い割合
    • 「滞在型」「移住型」「出張型」のすべてを検討している人が全体の16%
    • 生産性向上、社員の自己成長促進、メンタルケアとしての効果
    • 地域DMOによる誘客営業・造成・手配等の実施
    • 個人、企業、地域それぞれのメリットを理解し、3者がメリットを享受できる取り組みにすることが成功の鍵

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出典記入方法

「新しい関係人口 ワーケーション需要の現状と可能性○○○○年度版」(リクルートじゃらんリサーチセンター調べ) ※○○○○には2023など年数を入れてください

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