じゃらんリサーチセンター研究員・三田愛が取り組む、新たな研究テーマ
「日本の精神性を感じる旅――見えないものを観、聞こえない声を聴く“あわい旅”」。
美しい景色や食を楽しむ旅には、もちろん大きな魅力があります。
一方で、その奥には、
その土地の人が自然とどう関わり、何を大切にし、何を受け継いできたのか
――目には見えにくい精神性や価値があります。
観光が「見えているものを観る旅」だとしたら、
その奥にある、まだ見えていない価値に光を当て直す。
私たちは、それを**「観暗(かんあん)」**と名付けました。
2026年5月、雪国観光圏のみなさんとともに、
「雪国×縄文の精神性を感じる あわい旅」の実証研究を行いました。
雪国文化や縄文の精神性、人と自然との関係が色濃く感じられる場所や人を、
地域のみなさんと一緒に丁寧に選び、同時に大切にしたのが、
旅人が**「どう受け取るか」**です。
絶景では、写真を撮る前にカメラを置き、土地やそこに生きるいのちを感じる。
森では、一人静かに過ごし、五感をひらく。
地域の人と山菜を採り、料理し、同じ食卓を囲む。
マタギからは、熊を「獲物」ではなく
「山の神様からの授かり物」としていただく精神性に触れる。
「観光客」として何かを消費するのではなく、
地域の大切なものに、敬意をもってそっと触れさせていただく。
すると、同じ場所でも、見えてくるものが少しずつ変わり始めました。
旅の後、地域の方からは、
「自然を見ていた。でも、自然を感じていなかったんだな、と気づいた」
という言葉も。
そして今回の実証から見えてきたのが、
旅人の「受け取り方」が変わると、地域の「届け方」も変わる。
という可能性です。
新しい観光資源を次々につくるのではなく、
すでにその土地にある、目には見えない大切な価値に気づき直すことはできるのか。
「観光」の奥にある“見えない宝物”をめぐる、3日間の「あわい旅」。
その土地でどんな時間を過ごし、旅人と地域に何が起きたのか。5分の映像でご紹介します。
▼「雪国×縄文 あわい旅」の実証研究を詳しく読む
https://jrc.jalan.net/research/8077/
▼研究年鑑2026
「日本の精神性を感じる旅研究 見えないものを観る“あわい旅”」
https://jrc.jalan.net/wp-content/uploads/2026/03/2026-nenkan-theme5.pdf
▼地球コクリ!
https://earth.cocree.org/
研究・企画
三田 愛(じゃらんリサーチセンター研究員)
あわい旅 旅人
大島 奈緒子、黒木 潤子、中澤 淳一、沢登 次彦、高橋 佑司
地域のみなさま
井口 智裕さん(一般社団法人雪国観光圏 代表理事)
小堺 眞一さん(山菜採り名人/しんちゃん)
柳 一成さん・明美さん(ひなの宿 ちとせ)
佐藤 雅一さん(縄文研究者)
渡邊 泰成さん(かたくりの宿)
福原 和人さん(マタギ)
玉木 有紀子さん(NPO法人越後妻有里山協働機構 理事)
石沢 久和さん(隠れ家テラス みくらす)
ほか、雪国観光圏・地域のみなさま
