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一般社団法人とちぎ農産物マーケティング協会、JA 全農とちぎ
ご当地ブランド牛の認知・消費拡大に向けて
オリジナル宿泊プランを造成、3ヵ月で1億3666万円販売
とちぎ和牛のブランディング強化と同時に
企画協力宿の売上アップにも貢献
毎年行っている「じゃらん宿泊旅行調査」では旅先を選んだ理由の上位に「食」が毎回挙がる一方、栃木県に旅した理由としては温泉や観光・宿泊施設ほど食が意思決定の要因になっていないとの調査結果がある。とはいえ栃木県に食の魅力がないわけでは決してない。誕生30周年を迎えたブランド牛「とちぎ和牛」も実力としては十分。だが県外の消費者認知度が低く、高価格帯のブランド牛ゆえに日常の食卓に上がりにくい点が、消費拡大においてネックであった。しかし「ブランド牛の特別感、ご当地らしさ」は、「その土地らしい体験」が誘因となる旅との親和性が高いとも言える。そこで「栃木県でとちぎ和牛を食べる極上旅」とのコンセプトでとちぎ和牛の食事付き宿泊プランを造成し、じゃらんnetで販売。宿54施設の協力を得て、3ヵ月間で販売総額は1億3666万円超に上った。とちぎ和牛の魅力を前面に出した結果、高単価の宿泊プランにもかかわらず7276人泊を創出。平均宿泊客単価は栃木県の全体平均より約8000円上回った。
参画宿の反応も「同様の企画があればぜひ参加したい」「(栃木県特産である)いちごの企画もやってほしい」と好意的。消費者に対する栃木県の新たな楽しみ方の提案にも寄与でき、とちぎ和牛のPRとしてだけでなく協力宿、消費者にとっても価値のある企画となった。