富士吉田市の観光一極集中をデジタルで解消し受入態勢を高度化、需要予測による持続可能な観光経営の実現

富士吉田市の観光一極集中をデジタルで解消し受入態勢を高度化、需要予測による持続可能な観光経営の実現 

富士山麓に位置する山梨県富士吉田市では、SNSを通じて市内の絶景スポットが世界的に認知された結果、特定の飲食店や商店街に観光客が集中する事態となっています。急激な観光需要の増加は地域経済に大きく寄与する一方で、現場の受け入れ態勢が追いつかず、行列や混雑が常態化。これが観光客の満足度を損なうだけでなく、地域住民の生活環境への負荷となる「オーバーツーリズム」が深刻な課題となっていました。

この課題を解決するため、市はキャッシュレス決済の普及やモバイルオーダーシステムの導入といった「観光DX」を強力に推進しました。市内の飲食店に対し、『Airレジ』や『Airレジ オーダー』、『Airペイ』などのデジタルサービス を導入・活用してもらうことで、接客・決済業務のオペレーションを大幅に効率化。同時に、これまでブラックボックス化していた売上や客動態をPOSデータとして蓄積・分析し、精緻な需要予測を可能にする体制を整えました。

導入事業者の一例である海鮮料理店「魚重」では、注文業務の自動化によってスタッフの負担が軽減され、その余力を活かして客席数を増やすなど、攻めの経営への転換に成功。さらに、物価高騰が経営を圧迫する中、データに基づいた仕入れ調整を行うことでコストの最適化も実現しています。現場の「余裕」が質の高いホスピタリティを生み出し、客単価と回転率を同時に高めるという、デジタル活用による地域経営の好循環を生み出しています。

<実証研究を担当した木島研究員のコメント>
キャッシュレス化やモバイルオーダーの導入は、都心部の飲食店ではほぼ普及している一方、地方部では依然として伸びしろが大きい状況でした。だからこそ、確実に導入効果を生み出せると見込んでいました。今回の取組では、当初は半信半疑だった導入事業者からも、想定以上の効果(業務効率化や売上向上など)が出せたと喜んでもらえました。少子化や高齢化、人口減少が都市部以上に進む地方部においても、シーンに応じた観光DXにはまだ多くの可能性があると実感しています。

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