近年、地域消費を最大化する観光の形として「まち歩き」が注目されている一方、旅ナカで消費が生まれる瞬間の意思決定は、外部環境や他人とのやり取り、混雑や時間制約などが重なって起こり、十分に解明されていません。
そこで本研究は、静岡県熱海市でのフィールド実験で取得した視野映像・会話・生体反応・購買記録を統合し、消費行動を予測するモデルを構築しました。さらに本研究では、モデルが「消費する」と予測したにもかかわらず購買に至らなかった局面や、位置情報から確認できる想定ルートからの逸脱に着目し、消費に向かう流れがどこで中断されるのか、また予定外行動が生じる条件は何かを整理しました。これにより、旅ナカ消費の機会損失を捉える視点と、地域の回遊向上に資する手がかりを提示します。
研究年鑑2026(2026年3月)
