132

【グルメ開発事例】県をまたぐ2市で共同開発。   好評につき第2弾メニューが誕生

◆県をまたぐ広域2市で開発したグルメは約9カ月間で約4億4194万円の販売を達成

鳴門海峡を挟んで隣接する兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市では、
「鳴門海峡のうずしお」を中心とした観光エリアを盛り上げるべく、
2市連携の観光ブランディングを2021年度より実施しています。
この地ならではの魅力を伝える手法として採用したのがグルメ開発。
地域の皆さまと共にグルメ開発に乗り出した
JRCのご当地グルメ開発プロデューサー・田中 優子にとっても、
県をまたぐ広域での開発は、初の試みでした。

 

南あわじ市・鳴門市共通のコンテンツと言えばやはり「鳴門海峡のうずしお」です。
鳴門海峡の海水は栄養分が豊富なうえに、うずしおによる潮流の速さが特徴で、
栄養たっぷりに肥え育ちつつ身の引き締まった魚介が獲れる海の幸の宝庫。
しかしカスタマー調査をしたところ「海の幸がおいしいエリア」との
イメージを抱く人はわずか6.1%という、もったいない状況だと判明しました。

 

そこで、「いつでもおいしい海の幸が味わえるエリア」としての
認知度アップを狙い、鳴門海峡育ちの海の幸を使ったグルメを作ることに決定。
こうして「鳴門海峡育ちの魚介を3種類以上」と「南あわじ市・鳴門市の特産食材」を使った、
「うずの幸グルメ」を開発していきました。

 
7段のステージに旬の魚介を盛ったお造り定食や、
タイやサワラを挟んだミニバーガーとてまり寿司など、各店が工夫を凝らしたメニューが誕生

 

南あわじ市・鳴門市の25施設が開発に参画した「うずの幸グルメ」は、
2022年3月18日にめでたく誕生!計30メニューの提供を順次スタートさせました。
マスコミ向けお披露目会を経て各種メディアにて紹介されたほか、
メニューの多彩さや凝った盛り付けも注目を浴び、
撮影された写真がSNSを通じて発信・拡散されるなど上々の滑り出しに。
さらに9月放映のテレビ番組『カンブリア宮殿』にて「うずの幸グルメ」が
取り上げられたことも追い風となり、多くの人々に味わってもらう機会を得ました。
そして2022年12月末時点で、計1万9386食・約4億4194万円の販売を達成しています。

 

◆第2弾「うずの幸グルメ」は昨年より参画店舗数もメニュー数もパワーアップ!

第1弾の好調な結果を背景に、2023年3月18日からは第2弾の提供がスタート!
「鳴門海峡育ちの魚介を3種類以上」と「南あわじ市・鳴門市の特産食材」を
使うというコンセプトはそのままに、南あわじ市・鳴門市から36店舗が参画しています。

 

 
宿泊施設の宿泊プラン限定メニューや、飲食店のイートイン用、テイクアウト用など提供スタイルも参画施設により様々

 

メニュー数は計51品と、第1弾以上にパワーアップしたラインナップ。
海鮮丼にピザ、コース料理…と和洋様々な顔ぶれで、何度も足を運びたくなります。
第2弾メニューをすべて紹介したデジタルパンフレットもあるので、
詳細はそちらをチェックしてみてください。

 

▼「うずの幸グルメ」第2弾のデジタルパンフレットはこちら

https://www.jalan.net/theme/furusato_coupon/book/book_230327_3/HTML5/pc.html#/page/1

 

—————————————————————————————

広域連携のグルメ開発は共通コンセプトの設定が難しいところではありますが
「うずの幸グルメ」のように上手に地域らしさを伝えられる企画ができれば、
参画店舗やメニューの数が豊富に揃えられ、プロモーションも2市連携で行えるため
グルメ商品に対する注目度を高めることが可能に。
グルメ開発において、広域連携ゆえのメリットがあると言えそうです。

研究プロジェクト一覧