有用性の高いインバウンド誘客戦略の策定に向け、
確度高い調査ができる新規手法を全国に先駆けて採用

インバウンドビッグデータ×研究データにより
狭域における現状把握～戦略策定の確度が向上

観光戦略の策定に向けては、まず現状把握や課題抽出に向けた基礎調査が必要となる。
しかしたとえば、新規にインバウンド誘客の戦略を練る場合、
現時点では対象エリアへの来訪経験者が少なく認知度が低いゆえに
十分な調査サンプル数を集めるのは困難だ。
調査したいエリアが県単位ではなく市町村など狭域になるほど、この問題は顕著となる。
サンプル数が少ない調査や関係者の勘を頼りにして今後の方向性を決める戦略を立てても
現実に即さないものとなりかねず、
施策の実行者となる地域事業者などの理解や協力を得ることも叶わない。

そこで指宿市では従来調査の懸念点を補強する手法として、
国内観光客の人流モニタリングサービス提供企業が新規導入した「おでかけウォッチャー* 訪日版」を採用。
これは訪日外国人旅行者の位置情報ビッグデータから、彼らが実際に指宿を訪れた際の動向や
訪問者属性が把握できるサービスだ。
主観に寄らずにサンプル数も多いこの調査データに加えて、
都道府県ごとのインバウンド主要ターゲット国や国別の旅の嗜好を分析した
じゃらんリサーチセンターの調査研究も活用すると、地域の現状や課題を確度高く把握でき、
より有用性の高い戦略策定が可能に。
客観的根拠に基づく戦略は、多岐にわたる地域関係者の合意形成を円滑化する役割も果たすだろう。