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新潟県 妙高市

観光DX実証事業(妙高)

旅ナカ消費を阻む「2次交通の不足問題」の打開策!簡単配車システムで外国人旅行者も気軽に街へ

地域消費額アップに加えて宿の業務負荷軽減やインバウンドデータ収集といったメリットも

パウダースノーが降り積もる新潟県妙高市は近年、外国人旅行者にも人気のスノーエリアだ。
彼ら訪日スキー客はゲレンデで遊んで併設ホテルで食事を済ませるため、
街に出て消費する機会が少ない傾向がみられる。
地域全体の消費額を最大化するには街での飲食店や観光施設への来訪を促したいが、
問題となるのは宿から店舗への移動手段がないこと。
そこで、外国人旅行者も手軽に利用できるタクシー配車システムを構築した。

この配車システムは利用者がウェブの予約フォームにて、
リストから出発地・目的地などを選択するほか、国籍や来訪人数、宿泊日数といった
アンケートに回答したうえで予約手続きをする形式を採用。
つまり2次交通の手配手段であると同時に、今後の各種観光振興策に活用できる
インバウンド旅行者データの蓄積手段でもあるわけだ。
スノーシーズンに合わせて12月より稼働した配車システムは、
日本らしい食を楽しみたい外国人旅行者はもとより、
飲食店に関する問合せやタクシー手配でフロント業務が圧迫されていたホテル、
コロナ禍で客足減少の打撃を受けていたタクシー会社からも歓迎を受けている。
閑散期であるグリーンシーズンの旅ナカ消費促進に向けた商品開発も進行中で、
春以降も配車システムとの合わせ技で地域消費額の最大化に取り組んでいく。

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