観光推進計画に盛り込むアクションプランをモニタリング可能となる観光DXを推進

より効果的な観光推進計画策定に役立てられる、広域の入込データなどもカレンダー表示

桜、富士山、五重塔という日本らしい景観が外国人旅行者を惹きつける
「新倉山浅間公園・忠霊塔」をはじめ多彩な観光スポットがある山梨県富士吉田市には、
国内外から多くの観光客が訪れる。
一方で宿泊者の割合は低い「通過型観光地」でもあり、観光消費額が伸びにくいとの課題も。
とはいえ宿自体が多くないこともあり、県内他地域と宿泊者数を競い合うような対策は考えていない。
幸いにも隣接地域も人気観光地。そこを訪れる人々に富士吉田市へと足を延ばしてもらうことで、
自地域の観光消費額を増やすという周遊促進を目指すことにした。

周遊促進の戦略立案のために用意したのは、富士吉田市および広域地域の宿泊人泊数や
推計観光消費額などを一覧表示できる観光需要予測ダッシュボードだ。
宿泊者数の予測は、過去のデータやじゃらんnetの予約データを基に導き出される。
こうした過去実績値を見れば、隣接地域の入込客に自地域にも立ち寄ってもらう
施策を打つタイミングや規模が的確に判断できる。
また、当年の実績値も蓄積されていくため、施策の効果検証も可能に。
富士吉田市では2023年10月の観光推進計画策定に向けて動いており、
「稼ぐ観光地化」を目指す同計画に盛り込むアクションプランのモニタリングに、
今回構築したシステムを活用していく考えだ。