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岐阜県、島根県、鳥取県、徳島県、岡山県

13府県ふっこう周遊割

西日本豪雨による観光客離れを食い止めるため
宿泊クーポン配布を通じて被災地の復興を支援

ふるさと割や九州ふっこう割の経験値により、
クーポン配布にまつわる体制を速やかに構築

 2018年6月下旬~7月初旬に西日本で集中豪雨が続き、各地に多くの被害が発生した。そしてこの西日本豪雨により、直接的な被害がなかった宿でも宿泊キャンセルが続発する状況に。国は風評被害を食い止めるため、被災地域での宿泊代金の一部を補助する観光支援事業費補助金を創設した。しかし補助金を受け取るための申請手続きを、旅行者が自身で行うのは少々面倒でもある。割引価格の企画商品を旅行代理店から購入することで旅行者が補助金の恩恵を受けることもできるが、観光需要の早期回復を図るためには支援策は多いほうが望ましい。そこでJRCは風評被害にあえぐ地域へ一日でも早く送客するべく、オンライン旅行代理店(OTA)としては唯一、じゃらんnetを通じた復興支援に乗り出した。

 この支援事業は、被災地域のうち本事業への理解を得た岐阜、島根、鳥取、徳島、岡山の5県を対象にした宿泊割引クーポンの配布と宿泊予約受付をじゃらんnetで行うもの。JRCでは2015年の「ふるさと割クーポン」や2016年の「九州ふっこう割」の経験値を活かし、参画宿の調整やクーポン配布システムの構築を速やかに実行。クーポン適用の宿泊は、約4カ月間で計約2.9万人泊超・取引額約2億5600万円に達した。今回の経験も活かし、今後も観光を通じた災害復興支援に取り組みたい。

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