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西日本旅客鉄道株式会社

企業・行政・地元住民の連携による地方創生事業

北陸新幹線の延伸を控えた福井県5エリアにて 着地型体験商品を約100件開発、販売へ

参画意欲の高い人選×細部を意識した企画案が実現性の高い商品開発のポイント

 北陸新幹線の金沢駅~敦賀駅間では2022年度末開業予定で延伸の準備が進められている。延伸開業直後の話題性頼りではなく、持続的な新幹線の利用促進には、新幹線駅が位置する福井県の観光地としての魅力向上も欠かせない。そこで西日本旅客鉄道(JR西日本)は、福井県内の地域の人々を対象にしたワークショップ(WS)による着地型体験商品の開発に着手した。

 本事業はWS開催を前に、まず参加者の選定を行った点が特徴だ。地域の人々自身の発案による商品開発を目指す場合、彼らの参画意欲が結果を大きく左右する。そのため地元の活性化に寄与する意欲があり、発想力や行動力を備えた地域の人々を探し出すために詳細な調査を行った。調査はJR西日本の福井支店が担当。役所や商工会の方などに推薦してもらい、その後に本人を直接訪ねて参画意欲を確認し、協力を要請する丁寧な手順を踏んだ。この結果、非常に熱意ある参加者が集まり、WSでは5会場で計約300もの企画案が挙げられた。また考案時は、商品内容だけでなく実際の販売時に必要な要素も合わせて検討してもらうことで、初回提出時から実現性の高い企画案が集まった。そこから絞り込みや磨き上げを行い、約100もの着地型体験商品の開発や掘り起こしを実施。細部の調整を行い、4月以降の販売開始を目指している。

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