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下呂市DMO委員会、一般社団法人下呂温泉観光協会、下呂市観光商工部観光課
下呂温泉の集客力を市内全域に波及させ
周遊型滞在地への道をけん引するDMO組織が始動
DMO組織の立ち上げから、地域の共通認識醸成、
調査をふまえた事業計画立案まで伴走
地域全体で利益を生み地域活性化を促す組織として観光庁が創設を提唱している日本版DMO。(一社)下呂温泉観光協会は日本版DMO候補法人として2016年4月に登録され、新たな観光地域づくりを始動した。下呂温泉には年間100万人超の宿泊客が訪問しているが、宿泊客を市内周遊へ誘導できていない状況。温泉以外の地域資源を活用し、市全体の消費額最大化を目指している。
市内の観光地である下呂温泉とその他4エリア(小坂、萩原、馬瀬、金山)では集客力や金銭的・人的資本力に差がある。例えば下呂温泉では以前からマーケティング調査に基づき観光戦略を立ててきたが、他の地域ではそうしたことがなされず地域への課題感にも差があった。市内5エリアで連携してDMOを推進するため、まずは各種調査を実施。現状分析により課題が明確になり、各地域の関係者が集まるDMO委員会にて共有したことで、DMOの存在意義や連携する重要性といった共通認識の醸成にもつながった。また、DMO組織を円滑に運営するために組織の理念や目標、実務実施計画と5年間の事業計画も立案。次年度より具体的施策の実行を進める。今年度は、どのような運営体制が各地域にとって望ましいのか実地で確認する機会にもなり、「下呂市にふさわしいDMO組織」の方向性が見えたことも収穫である。
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