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【グルメ開発事例】意外と見過ごしがち?    肉でも魚でもないアノ食材をテーマ食材に抜擢

◆「名産柑橘類」×「海・山・里の幸」により、多種多様なメニュー開発が可能に

全国各地の皆さんと協力して、様々なグルメ開発を行っている
JRCのご当地グルメ開発プロデューサー・田中 優子。
高知県では9つの市町村にまたがる「ひがしこうちエリア」を舞台に
新たなグルメの開発を手がけることになりました。

海アリ山アリと地域特性も様々な9市町村で共通のテーマ食材として、
何がふさわしいのか悩むところでしょう。
田中プロデューサーが着目したのは、肉でも魚でもなく「柚子(ゆず)」でした。
高知県は柚子生産において全国シェアの半分を占め、
なかでも県東部、ひがしこうちエリアは県内1位の産地。
カスタマー調査でも「柚子を使った」グルメへの関心が高いことが判明しました。
さらに高知県には「柚子胡椒」や、柚子果汁100%の「ゆのす」など
柚子を使った調味料もあり、果実の旬以外でも一年を通して柚子グルメを提供できます。

一方で地域の方からは、「これまでも柚子を使ったグルメに挑戦したものの
インパクトがなく売れ行きもいまいちだった…」との声も。
確かに、柚子はメイン食材とするには難しくもあります。
そこで考えたのは、「柚子」と「地域の食材」を掛け合わせること。
幸いにもグルメ開発の対象エリアである9市町村には、
海側ならカツオや金目鯛、里エリアなら土佐あかうし、はちきん地鶏…と
自慢の食材が多彩に揃っています。
こうして「柚子×地元食材」を共通テーマにしたグルメ開発に乗り出しました。

グルメの名前は香り高さを伝える「香香柚子(しゃんしゃんゆず)グルメ」に決定!
2022年3月23日にデビューを迎えました。

 
ゆのす入り出汁で味わう金目鯛の鍋や、柚子胡椒ソースを添えたご当地ブランド
「ゆず豚」の角煮など、魚料理、肉料理、丼に麺、スイーツと多彩


参画事業者は11施設、メニュー数は計23品。
ゆのす入り酢飯の海鮮丼から定食、スイーツまで多彩なメニューを揃えた結果、
12月末までに計8535食、8146万9030円を販売しました。

◆夏にぴったりなドリンクやお土産商品も揃えた第2弾も今春より販売スタート

2023年3月からは、「香香柚子グルメ」第2弾のメニュー提供が始まっています。
第1弾より参画事業者もメニューも増え、21施設が計45品をラインナップ。
昼食や夕食に味わえる品々はもちろん、柚子風味のスイーツの種類も増えたほか
柚子×ミントが香るモヒートなどの夏に嬉しいドリンクや、
柚子を使用したお酒などのお土産商品も新たにお目見えし、ますますバラエティ豊かに。

 
旬の地魚の下には、ゆのす入り酢飯。食事系メニューに加え、
自家農園マンゴーをのせた柚子ジャム風味のフレンチトーストなどスイーツ類も


第2弾「香香柚子グルメ」を紹介するデジタルパンフレットも公開中ですので
各施設のアイデアが光るメニューの数々をぜひチェックしてみてください。

▼「香香柚子グルメ」第2弾のデジタルパンフレットはこちら
https://higashi-kochi.jp/img_data/brochure_i-63_1.pdf?19700101090000

また、田中プロデューサーによるグルメ開発の手法をひもといたレポートは
『とーりまかし研究年鑑2023』にも掲載しています。
「香香柚子グルメ」をはじめ、ご当地柑橘類をテーマにした
3つのグルメ開発事例をご覧いただけます。

▼『とーりまかし研究年鑑2023』田中プロデューサーのグルメ開発レポートはこちら
https://jrc.jalan.net/wp-content/uploads/2023/03/2023-X4_all.pdf#page=59
※PDFが開きます


田中プロデューサーが開発した、
鳴門海峡育ちの魚介を使った「うずの幸グルメ」も紹介しています。
ぜひご覧ください。

▼【グルメ開発事例】県をまたぐ2市で共同開発。好評につき第2弾メニューが誕生
https://jrc.jalan.net/research/4521/

研究プロジェクト一覧