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大量データ分析から観光地の質を測り、多様性を促す観光地ブランディング研究

自地域のことは知り尽くしているようで案外と客観的に見るのは難しく
「ブランディング」という視点は地域においても重要性が高まっています。
一方でブランドや地域の個性は数値化しにくいため継承されにくいレガシーでもあります。

そこでJRC研究員・森戸 香奈子は、地域ブランドをわかりやすくタイプ分類する研究を進めています。
タイプ分類といっても、地域を型にはめるためのものではなく
地域にもいくつかの形が存在すること=多様性を支持することが本研究の本来の目的です。

この地域ブランディングの特性は、地域資源に軸を置くこと。
一般的な企業のマーケティングなら、新たな商品やサービスを開発するのも手段の一つですが
観光は地域に紐づく産業であることから、あれもこれもというわけにはいきません。
あくまで地域に軸を置き、「あるもの」観点で分析していくことが大切です。
このような考えから、分析の手順として「地域資源」をまず第一段階に置いているのです。

本研究では、①地域に何があるか(資源)、②どう認知されているか(認知)、
③訪れた人はどう評価しているか(評価)、という基本的な3つのデータを抽出し
代表的な観光地についてタイプ分類を行い、立体的に分析しています。

https://jrc.jalan.net/wp-content/uploads/2022/01/517afb2f4de8f3420e1037aa93f3f232.pdf
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