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奈良県

県南地域の統一コンセプトづくり、そしてプロモーションへ

シリーズ「つながる奈良」で奈良県南部
“奥大和”を効果的にプロモーション

奈良県南部は、山並みの中、広がる農村風景や素朴な温泉地など飾らない原風景が残る地域も多い。奈良県南部振興課では、観光による交流人口UPのために数々のPRをこれまでも試みてきたが、今回は一つのコンセプトを軸にエリアPRを展開した。

「関西・中国・四国じゃらん」2011年9・10・12月号、2012年1月号にてシリーズ「つながる奈良」として掲載。誌面を通して、地域の人を表に出し、動画やFacebookとも連動

「人」と「暮らし」を軸に「奥大和Happy Bridge Project」で始動

今年度、奈良県には「地域振興部南部振興課」が発足。奈良市などの都市部やブランド観光地を抱える北部に比べ、過疎地や山間部も多く、観光を含めて地域振興の必要性が高い南部地域の強化のため、組織は再編された。
そして、観光における南部地域の課題として挙げられたのは、観光プロモーションについて。情報発信の手法やコンセプト、ターゲットにばらつきがあり、南部地域の認知や誘客に効率が悪いのでは?伝えたいテーマに軸をつくることで、効率的PRできるのではないか?と考えた。
そこで、まず南部地域のエリア認知を上げるために、カスタマーに親しみやすいエリア新名称として「奥大和」と定義。またこの地域の魅力は「人」と「暮らし」にあるのでは?と考え、都心の人たちにその価値を伝えるために、「人と出会う、暮らしを感じる新しい旅スタイル『つながる奈良』」を一つのコンセプトと置き、共通のメッセージを基にPR展開していく手法をとった。
また、南部で立ち上がった様々な地域振興プロジェクトを「奥大和Happy Bridge Project」としてとりまとめた。ロゴマークを制作し、各施策のメディアでの露出やパンフレットなどにも掲載した。

“奥大和”としてコンセプトを統一し様々なプロモーションを展開

プロモーション展開としては、じゃらん本誌でのエリア紹介記事「つながる奈良」シリーズ広告や、Facebookにて「奥大和Happy Bridge Project」ファンページの設置、着地配布用の各エリア別パンフレットなど、手法を使いながらもコンセプトを揃えてエリアを露出を行った。
さらに、サイト生活総合情報サイト「オールアバウト」に新設された目利きが選んだ商品やこだわりの商品を販売するWEB版セレクトショップ「スタイルストア」にて、南部地域で手仕事を続けるつくり手10軒を選出し「つくり手ブログ」として地域から情報発信。これは同サイトでの自治体との共同として初めての事例となった。地域の逸品を販売しながら、人や文化への興味関心を誘い、最終的には地域へ訪れたくなる旅情喚起を目的とした新たな施策だ。
「このプロジェクトのきっかけは、エリアの呼称を『南部地域』から『奥大和』へ変えたところから始まりました。エリア名が『役所用語』から『一般ユーザーが行きたくなる名称』へと変わり、そこから“地域のブランディング”が始まったのです。このブランディングを進める上で、PRのテイストやデザイン、写真もコンセプトやターゲットに合わせて揃えることも重要だと気づきました。その軸があることで、さらにSNSや産品のWEB販売など新たな領域にも広げられたのだと思います。来期も引き続き、『奥大和』のブランディングに取り組んで行きたいと考えています」(奈良県南部振興課・福野氏)
認知の低い村や町を一つの地域としてくくり、ユーザーにとってわかりやすい新エリア名称に定義。素晴らしいけれども伝わりづらいエリア価値を統一しコンセプト化、それをぶれずにPR展開し続けていく。その結果が地域とユーザーの深いつながりを生んだと言えるだろう。

プロジェクトのロゴマーク
キャンペーン開始時よりFacebookに「奥大和Happy Bridge Project」のファンページも開設。奥大和の人々が日々の暮らしや旬の観光情報を配信し交流をはかる場としている

【取り組んだ地域の人々】

奈良県地域振興部南部振興課

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