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青森県黒石温泉郷
「着地型サポートパック」を活用し
小規模温泉地にて新ターゲット開拓
小嵐山・黒石温泉郷活性化協議会は、黒石温泉郷のエリア現状分析、宿泊プラン開発、じゃらん本誌やご当地パンフレットでのPRなどを複合的に活用。震災後に東北各地の集客数が落ち込む中、新たな客層の開拓に成功している。
学生向け秋冬のパンフレット。雪遊びや温泉などの観光情報と共に、じゃらんnetのQRコードも掲載して宿泊へ誘導
旅づくり塾の発案を基にして家族層・若年層の獲得に成功
黒石温泉郷の活性化事業は2010年度より始まった。じゃらん本誌とじゃらんnetを連動させてエリア認知と集客アップを狙った2010年度の取り組みを、2011年度はさらにブラッシュアップさせた形だ。
手始めに地域主導型のワークショップ「旅づくり塾」を開催し、夏のファミリー層誘客へ向けた方策を検討。震災以降に注目された「絆」をテーマにした話し合いの中から、思い出を形に残す「家族写真応援隊」や、夏野菜収穫体験付き宿泊プランなどが生まれた。その成果は、じゃらん本誌「関東・東北じゃらん」2011年7月発売号の記事広告とじゃらんnetに活かされた。
秋冬の集客に向けた「黒石じゃらんご当地パンフレット」には、黒石エリアが有する観光資源に対する認知度や関心度をはかる「GAP調査」を活用した。そこで関心が高いとの結果が出た、温泉や紅葉名所の情報を掲載。トップには雪上BBQ情報を載せ、秋・冬旅のターゲットにした学生の目を引く構成にした。「じゃらんご当地パンフレット」自体、学生の目に留まりやすいため今回選択された。2011年10月に4万部納品したパンフレットは弘前市と青森市の学生が多く住むアパートへ投函したほか、県内津軽エリアの観光施設等で配布。また、県内新聞2紙で紹介されたことを受けてか、弘前大学生協から1000部の送付依頼も来た。その結果、黒石エリアを訪れる若者が目に見えて増加。津軽伝承工芸館では、10月最終日曜は来館者3229名のうち若年層(18歳~30歳くらい)は620名。来館者2852名のうち若年層240名だった前年10月最終日曜と比べると、若年層の割合が258%という伸びを見せた。
「夏は家族連れが増えて宿は満室続き。宿の女将も対応に追われてはいましたが、晴れ晴れとした笑顔でした。子ども連れや若者が来ると、街も活気づきます。今後も宿泊プランなどのコンテンツに磨きをかけ、家族層、若年層を呼び込んでいきたいです」(小嵐山・黒石温泉郷活性化協議会・福士氏)
【取り組んだ地域の方々】
小嵐山・黒石温泉郷活性化協議会
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