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『マジ☆部』調査から紐解く旅行好き若年層をつかむ戦略的アプローチ

旅行好きを増やすカギは、19~22歳のうちにアノの楽しさを体験させること!

JRCで実施した本調査は、旅行好きな25~28歳の若者を
増やす打ち手を探ることを目的としています。
25~28歳に着目した理由は、
「1泊2日以上の国内観光旅行の行動者率は20代がピーク」であり、
「今後の旅行需要を下支えする20代のなかでも、
ライフステージの自由度が高く、自由に使えるお金も多い」ため。
そして「20代後半~30代は行動者率に大きな変化がない」ので、
25~28歳の旅行好きを増やし、彼らに来訪してもらうことができれば
将来にわたっても旅行好きな彼らが自地域を訪れると期待できるのです。

さて調査によると、現在25~28歳の若者のうち
「宿泊・日帰り旅行を年6回以上行う=行動顕在層」は、
学生時代(19~22歳時点)にはすでに行動顕在層だった人が大半でした。
つまり、19~22歳の段階で行動顕在層をどれだけ創出できるかが重要と言えます。

では、旅行好きな25~28歳を増やす下準備として、
彼らが19~22歳のうちに旅行好きになるよう実施すべき打ち手とは何か。

19~22歳の旅行意欲が高まる(満足した)旅行経験を探ったところ、
「スポーツ・アウトドア」の満足度が高いことが判明しました。
満足ゆく旅行体験ができれば、その後も何度も旅をしたくなるものでしょう。
19~22歳世代に「スポーツ・アウトドア」を体験させることで
旅行好きな25~28歳の若者を増やすことができると考えられます。

旅行アクションにつなげるにはSNSを活用した情報発信も欠かせない

今回の調査研究では、25~28歳の行動顕在層に
旅行で来訪してもらうためのアプローチについても発表しています。

25~28歳の行動顕在層が旅に求めること、旅行意欲が高まる情報接触媒体や
情報の内容、タイミングについて調査したところ、
「季節感ある情報」や「訪れたことのある旅先・施設の情報」を、
「InstagramなどのSNS」「会話」により共有することで、
旅行意欲が高まることが見えてきました。

また、実際に旅行するアクションを起こしてもらうためには、
購買行動モデルのフレーム=「DECAX(デキャックス)」も大切だと説いています。
DECAXを観光というアクションに当てはめてみると次のように。
・Discovery(発見)=検索・SNSで発見する
・Engage(関係性構築)=クリック・保存する
・Check(確認)=詳細情報や地域を検索する
・Action(購買行動)=旅行予約サイトを見て予約する
・eXperience(体験/共有)=観光地を訪れる、観光の様子をシェアする

調査研究では、岡山県のキャンペーン事例を用いたDECAXの解説や
各ステップで気を付けるべき点についても言及されています。
調査結果の詳細についても紹介された研究レポートをぜひご覧ください。

調査レポートはこちら!
「『マジ☆部』調査から紐解く旅行好き若年層をつかむ戦略的アプローチ」

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