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ポストコロナ時代の旅行を考察!どうなる?これからの旅の価値観

国内旅行意向は2020年比で大きく回復!新たな旅のキーワードも浮上

2020年より、JRC主席研究員・森戸 香奈子は
コロナ禍を受けた旅行価値観の変化を研究しています。
おでかけ自粛ムードがまん延したコロナ禍当初、多くの方が
「このままずっと、旅行需要は戻らないのではないか…」と心配されていました。
しかし、森戸主席研究員によると
「旅行回数は減っても、旅への意欲そのものは変わらず在り続ける」
ということが2020年時点で見えていたのです。

コロナ禍突入直後の2020年7月、
「現在の国内旅行の意向」を「まったく行きたくない:0pt」から
「すでに行くことを決めた:10pt」まで、意向を11段階にわけて調査しています。
すると平均値は4.9ptという結果に。「まったく行きたくない」と回答した割合は15.5%で、
旅行意向が高いと言える8~10ptを選んだ割合は22.7%でした。

同時に行ったその他の調査結果を含めて詳細な分析すると、
旅行したい気持ちや旅に求めるものは基本的にコロナ禍前と変わらず、
むしろ旅を渇望している様子もうかがえました。
また、「まったく行きたくない」と回答した人の多くは「50代以上×女性」の層。
この層は感染に対する恐怖心が強い傾向がありました。
一方でコロナ禍前はたびたび旅行していた層でもあったため、
旅行市場の回復には彼女たちを呼び戻す重要性を森戸主席研究員は指摘していました。

そして今年2022年3月に、2回目となる調査を実施。
同様に国内旅行意向を調査したところ、平均値は6.9ptに上昇。
「まったく行きたくない」割合は2.1%に大きく減少し、
8~10ptを選んだ旅行意向が高い層は42.3%に増加していました。
感染に対する恐怖心が弱まり、特にシニア女性の層の旅行意向が
大きく増加していることも浮かび上がっています。

この他、調査研究レポートでは
人々の価値観や旅行行動がコロナ禍前後でどう変化したか、
そこから見えるポストコロナ時代の旅のキーワードと地域にできることなども
まとめられています。以下よりご覧いただけるので、ぜひチェックしてください。

ポストコロナ時代の旅行を考察したレポートはこちら
「ポストコロナ時代の旅行を考察!どうなる?これからの旅の価値観」

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