「泊」まって「食」を楽しめる観光地への転換を目指す、食の磨き上げ事業を始動
旅行先を選ぶ際、意思決定を大きく左右するのは「食」「温泉」「宿」の3要素。特に近年は宿泊旅行時の第一の目的が温泉から食にシフトしている。佐賀県ではJRCと協働した食の磨き上げに取り組み始めた。
- 課題:佐賀県の「食」は来訪動機につながっていない
- 「温泉」「宿」は佐賀県への来訪動機として定着。「食」は旅行後の評価は高いにもかかわらず、旅の動機づけとして機能できていない。
- 目的:「泊」資源と「食」資源を結びつけ、集客力向上へ
- すでに誘客要素たり得ている温泉・宿と、潜在的可能性をもつ食を連携させて宿泊観光客増を狙う。そのために食資源を磨き上げていく。
- 打ち手:カスタマー調査で現状を把握し、県内でセミナー開催
- 佐賀の食に関する認知・関心・満足度を測る「GAP調査」の結果を基に県内5カ所でセミナーを実施。現状周知と食の重要性を訴えた。
- 成果:事業参加の募集数5団体に対し9団体から応募
- 観光協会や商工会などのセミナー参加者からは「参考になった」との声が多く、地域の士気が向上。参加団体も決定し事業が進行中。
- セミナーでは地域活性や観光振興をサポートする(株)バリュー・クリエーション・サービス代表でありJRC客員研究員の佐藤真一が登壇。大分県日田市観光協会の事務局長も兼任し、自身の経験を交えて講演