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公益社団法人 ひょうご観光本部
今後10年通用する兵庫ブランドの確立を目指し、
「兵庫テロワール旅」宿泊キャンペーンを実施
事業者の機運醸成や認知度指標の設定も行い、
本事業が次の一手に結びつく枠組みで進行
個人旅行へのシフトや人口減少、持続可能な社会を望む声などを背景に、
旅も「量から質へ」の転換期を迎えている。
兵庫県では2023年の「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」を好機と捉え、
新たな旅の価値観に対応した「兵庫テロワール旅」をコンセプトに設定。
上質な兵庫ブランド確立に向けて始動した。
旅行者と地域の接点となる宿をはじめとした地域事業者の協力なくして、
地域ブランドの浸透・確立はかなわない。
そこで、宿関係者の理解を深め、連携体制を築くために「兵庫テロワール旅」をテーマにした
宿泊キャンペーンを行ったのが本事業である。
まず、宿泊プラン造成を前に事業説明会を開き、兵庫県の目指す姿や取り組み、
コンセプトの共有を通じて協働の機運を醸成。
この結果、新規造成プランの宿泊者に「兵庫テロワール旅」に込めた想いや食の背景を伝えることができ、
高い宿泊満足度を得ることにもつながった。
さらに、「兵庫テロワール旅」の認知度や観光ニーズを探る調査を行い、過去の観光キャンペーンや
他エリアの結果を指標とした目標値の設定と現在地の把握、改善ポイントの抽出に活用した。
この調査や今回の宿泊キャンペーンの実績と宿泊アンケートを振り返る報告会も開催し、
兵庫DC本番に向けた取り組みの磨き上げに動いている。
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観光DX実証事業(箱根町・飲食店混雑状況の可視化)