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九州運輸局
世界ジオパークの火口を世界に誇る観光商品へ!
火山のリスクをマネジメントする体制を構築中
ツアー実施に向けた課題解決に最適な専門家を集め、
合意形成を図りながら商品化に向け伴走
九州中部に広がる阿蘇カルデラは世界有数の規模を誇り、ユネスコ世界ジオパークに認定されている。
火口湖を間近に望む中央部・阿蘇中岳第1火口は長年、阿蘇観光を牽引してきた。
しかし平成28年の熊本地震や阿蘇中岳第1火口の爆発的噴火の影響で観光客が減少傾向に。
そこで災害以前よりも魅力的な阿蘇山上を創出する一環として、
阿蘇中岳第4火口にリスクマネジメントを備えたガイドが案内するツアーの造成を始動した。
このガイドツアーの舞台は、火山ガスや噴火の際の対応など
火山活動に伴うリスクと隣り合わせの特殊な環境。
現在の監視体制以降は死者ゼロという阿蘇山上の防災体制に応えつつ、
事業実施を関係各位にはかりながら商品化を進める必要がある。
そのため、各領域のプロが集い事業を推進する体制を構築。
学術的視点を有する阿蘇ジオパーク推進協議会や、阿蘇火山博物館、
救命救急スキルを備えた阿蘇広域消防本部やガスマスクメーカーなど、専門家にも協力を仰いだ。
さらに、阿蘇火山エリアの関係者を集めた地域協議会を月1回ほどのペースで開催。
関係者間で情報共有・意見交換をしながら合意形成を図っている。
こうして入念な準備を重ねることで、火口を舞台にしながらも
リスクを最小限に抑えて楽しめる、世界に誇るガイドツアーの誕生へと着実に近づいている。
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