観光の担い手を育む「とさ旅セミナー」で地域主導の着地型周遊プランの造成・発信へ
一部有名観光地にとどまらない県全域の観光振興を目指し、高知県地域観光課では観光人材育成事業を展開。県内7地域で実施した「とさ旅セミナー」を通じて、地域人材による着地型観光商品の造成とセールス活動が行われた。
周遊プランの考案だけで終わらず、旅行会社へ向けた販売活動を実施。各地域で、ワークショップ参加者から代表者が集まってセールス実行委員会を結成し、ラッピングバスも利用してセールスキャラバンを展開した
- 課題:高知全県の観光振興を目指すには、県内各地が魅力を発信していく必要がある
- 全国に通用する観光地「高知県」として、県外観光客数および観光消費総額の拡大を目指す。そのためには、いかにして各地域の集客を促進していくかが課題。
- 目的:地域発の周遊プランづくりができセールスも行っていく観光人材を育成する
- 地域主体で観光推進活動が継続できるよう、地域の人材を観光の担い手へと育成する。その過程で、地域ごとの観光商品(地域周遊プラン)を造成する。
- 打ち手:ワークショップを7地域で各3回実施。造成プランを旅行会社へ売るノウハウも提供
- 高知県34市町村を7地域に分け、地域発商品づくりワークショップ「とさ旅セミナー」を実施。各域の地域資源を発掘・選定し、消費者ニーズ調査「GAP調査」も活用して着地型周遊プランづくりを行った。また、観光商品を旅行会社へセールスするノウハウの講座も実施。
- 成果:域内市町村の参加者につながりができ、商品化へ向けたセールスキャラバンも実現
- セミナーには7地域で計270名が参加し、周遊プラン造成を通じて協働関係を構築。考案プランを発信するセールス実行委員会を各地で立ち上げ、セールスキャラバンも実施できた。3つの周遊プランを考案した幡多エリアでは、次年度に地域をあげた観光キャンペーンの開催も決定。
セールスキャラバンでの旅行会社へのプレゼンテーションの様子