地域の「お宝」を掘り起こして日帰りから滞在型の観光地への転換を
観光客に占める宿泊客の割合が約13%にとどまる丸亀市では、通過型観光地からの脱却を目指している。地域の人によるワークショップで魅力的な滞在プラン開発を行い、発地・着地両面へ向けプロモーションを展開した。
発地向けに『関西・中四国じゃらん』と「じゃらんnet」にてプロモーションを行った。丸亀市出身の著名人の協力を得て、インパクトある誌面になった
- 課題:他の観光地へ向かう通過点という位置付けで丸亀への観光客に占める宿泊客は1割少々
- 観光客数は約250万人、うち宿泊客数は約33万人で中心市街地の宿の稼働率は約4割。ほとんどが日帰りという状況。
- 目的:滞在型観光プランの開発・PRを通じてより大きな経済効果を生み出したい
- 滞在型観光を推進することで、交流人口や消費の拡大が期待できる。滞在時間が増え宿泊者数のアップも実現できれば、地域経済の活性に大きな力となる。
- 打ち手:「お宝コンテンツ」を地域主導で磨き、複数媒体でプロモーションを展開
- 丸亀市ならではの観光資源を洗い出すため3つの調査を実施。丸亀の観光資源に対する認知・関心を測る「GAP調査」、観光客へのヒアリング調査、旅行情報誌『じゃらん』スタッフによる旅のプロ視点での既存の観光商品に対する評価である。そこから導かれた丸亀の強みを地域参加型ワークショップで磨き、周遊プランを開発。その成果は『じゃらん』本誌とネット、着地型パンフレットでPRを行う。
- 成果:ワークショップで滞在プランを造成。外部メンバーの意見は新たな気づきに
- ワークショップでは5つの着地型観光プランが完成した。また今回は緊急雇用事業として4名を新規雇用。同メンバーを中心にした今後の滞在型観光開発に対する提案は、市の立場では気づきにくいアイデアの発見に役立った。
- 着地向けプロモーション用に作成したご当地パンフレット『香川県丸亀じゃらん』
- 3回にわたるワークショップ「旅づくり塾」では、テーマ設定に基づく観光商品・周遊プログラム・体験型観光の開発に取り組んだ