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山口県萩市観光協会

特定有人国境離島地域社会維持推進事業 山口県 見島滞在型観光促進事業

観光交流人口を増大させ、離島の活性化へ!
地域の特性を活かした滞在プランを造成

観光開発されていないことを逆手にとって
忙しい現代人に「デジタルデトックス」を提案

 日本には15地域・71島の特定有人国境離島地域があり、国は交付金制度を整備して同地域社会の維持・活性化を支援している。山口県萩市の約45㎞沖合に位置する見島も特定有人国境離島地域の一つ。他の有人国境離島と同様に住民の高齢化や産業の低迷に直面している見島を、観光面から支援するのが本事業の取り組みである。

 まず見島現地を視察してみると、豊かな自然が残された島内では国の天然記念物である見島牛が育まれ、国指定の史跡、伝統文化に新鮮な海産物…と観光資源になり得る魅力が多数。本州の萩港から船で約70分かかる立地や、大型観光施設もコンビニもない環境は誘客面で不利とも言える。しかし、あふれるほどの情報やモノに囲まれた現代社会では「ない」ことが魅力でもある。そこで、都市部の喧騒から離れて疲れを癒やしたい人をターゲットに据え、地域の人との交流や自然体験が楽しめる「デジタルデトックスの島」として誘客を図ることを決定。島の資源を活かした着地型観光商品の造成を行った。

 地域の特色を無視したやみくもな観光開発や集客は環境や人の負担になり、やがてひずみが生じてしまう。本事業のようにその地に合ったターゲットを見極め、地域社会で継続可能な策を講じることこそが、真の地域活性化に結びつくと言えるだろう。

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