研究員コラム未来を創ろう。

2014/02/03

研究員: 三田 愛

今は、都市から学ぶ時代ではない。課題先進地の「地域」から変革を起こしていこう!

「人と地域の可能性を目覚めさせ、ワクワク化学反応が起こり、創発し自走する地域」を創る
「地域イノベーション研究」を始めて3年。


地域に出向き、多様な人を集め、本来の人生の目的に目覚め、
みんなでワクワク未来へのアイデアを出す、
変革と創発の場「未来みんなゴト会議」や、
変革リーダー育成「次世代経営者育成プログラム」等の場づくり・ファシリテーションを、
年80日ほど、させていただいています。

地域で、そんな創発の場を半年~1年やっていると、
今まで意見をあまり言わなかった人が、人が変わったようにどんどん活発になったり、
いろんな人の繋がりから新しい事業が生まれたり、
驚いたのは、まちづくりNPO法人が産まれたり、
結果的に、観光客数が昨対比20%UPになったり、
ある旅館の口コミ点数が半年で3.7から4.7へ、売上が昨対比120%になったり・・・
と想定していない変化が起こってきました。

  参考:なぜ住民は動いたのか、黒川温泉のコミュニティーを探る
  http://alternas.jp/study/news/43931

  地域イノベーション研究 
  http://jrc.jalan.net/j/henkaku.html

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私がやっているのは、
・とことん人や場を信じてホールド(受容)しながら、
・本来の可能性がぐわーーっと目覚めるように働きかけ、
・みんなでワクワク未来を考え、やりたいアイデアをどんどん出し、
・化学反応が起こる場を創り、結果自分たちで楽しく走り続ける
「自走する地域」を創ること。

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そんな「火をつけ」「つなげ」「風を送る」役(創発・変革を起こせる場づくり)
を、地域の人ができるようになると、影響力が大きいのではないか。
最初の火付け役は、ソトモノが違う文化・風を持ち込むのもいいけど、
地域の人がその知識・スキルを身に着けると、
より人を巻き込めるし、どんどん続くはず。
地域の人たちが立ち上がった時の伝播力はハンパないから。

そして、「答えは絶対に現場(地域)」にある。
だからこそ、私は地域にいって地域の皆さんと探究するのが大好きなんだけど、
そんな現場を持つ日本中の“本気で情熱を持つ”地域の皆さんが、
「変革・創発を起こす同志」として“繋がる”と、すごいことが起こるのではないか。

日本中で起こる変革の「点」を「面」にしたい。
ある地域の一事例、で終わらず、“大きなうねり”にしていきたい。
そんな想いで立ち上げたのが、
「ラーニング・コミュニティ・ラボ」という、
本気で情熱を持った地域の実践家たちが日本中から集まる、
地域変革・創発の学び合いのネットワーク。

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第一回は、2013年10月1日~2日。
熊本黒川温泉・南小国、上天草、長野小布施、高知、富山から、17人が集合。
条件は「地域変革・創発の場づくりに、本気で情熱を持ち、実践するチーム」であること。
そして一地域からは基本「多様性を持った、3人以上」で来てもらった。


地域を変革していくには、少なくとも「3人の仲間」が必要だ、と思っているから。
1人で火がついても、地域で起こるいろんな困難にしょげてしまう。
支え励まし合える仲間がいると全然スピードが違う。

そして「多様である」ことの重要性。
多様であると、観点が違うためアイデア・発想が広がる。
そして、何かしよう!となった時に集められる人が多く、巻き込める人の幅も広がるから。
地域は「複雑で多様」なもの。
だからこそ、地域を変革するチームは多様である必要がある。

実際、ラーニング・コミュニティ・ラボに集まった仲間も、
行政、旅館、蕎麦屋、農家、NPO、民間企業・・・ととっても多様。

そして、当日は、アドバイザーである、世界のコミュニティ開発(アメリカ、ジンバブエ、南アフリカ、メキシコ、オーストラリア等)専門家のBob Stilger氏から、地域変革の知恵を学んだり、
私もこれまで学んだ知恵・ノウハウをできる限り伝えたり。
大事なのは、地域全国の先進的に実践している、地域仲間から、
お互いに学びを共有し、コラボレーションをして、地域から変革を創りだしていく。

 

Photo_2各地域の誇れるストーリーを共有

Photo_3全員で日本の地域で起こっている課題を深めていく

Photo_4地域変革・創発へのポイントを学ぶ

Photo_5世界で起こってる知恵をBobから学ぶ

 

また、全国の地域の共通する課題も見えてきた。
「責任の所在が不明確」「仲間づくりの難しさ」「どうやったら自分ゴトになるか」
「合意形成プロセスの難しさ」など。

また、全国の地域の共通する課題も見えてきた。
「責任の所在が不明確」「仲間づくりの難しさ」「どうやったら自分ゴトになるか」
「合意形成プロセスの難しさ」など。
そして、これは「世界でも共通の課題」とBobから。

(“コミュニティはそもそも「ぐちゃぐちゃなもの」。
我々はその中に身を投じ、やり続けることで、次への問いや道をみつけていく”
という言葉に一同深く頷く場面も)



そんな課題に、地域チームは、少しずつ実践をしながら、
それぞれに新しい未来を創り、また学びを持ち寄り、学び合っていきます。

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各チームの実践例を一つご紹介。

熊本の黒川・南小国チームは、
13年12月18日に「みなみ☆ツクル会議」を実施。
参加者は南小国の20-30代の若者。多様性を心掛け、
農家・林業・旅館・役場・NPO・主婦・福祉・飲食店・製材所・酒店と本当にさまざま。
集落も偏らないように意識。

ファシリテーターは、地元の北里有紀さん(まちづくりNPOみなりんく代表、黒川温泉御客屋代表取締役)。
南小国らしい杉や里山を使った
町民も観光客も喜ぶ事業のアイデアがでたり、
未来に繋がる場になった。
参加者からは
「こんな場はじめて!」「皆でまちの未来を創ることにワクワクした!」「次はいるやるの?」との声。

そしてこの場に、
自分たちも市民が未来を創る場を創りたい!と、
平戸から4時間かけてこの場を体験しにきたり、
上天草チームと連携セッションをはじめたり、
地域同志が繋がったコラボレーションも始まっている。

今は、都市から学ぶ時代ではない。
課題先進地の地域から変革を起こしていく。

地域同志で繋がり、「点」を「面」にして、大きなうねりに、地域の同志と共にしていきたい。

ラーニング・コミュニティ・ラボは年に3-4回実施予定で、次回は2月末予定。
興味がある方は三田までご連絡を
お問い合わせはこちらから → http://jrc.jalan.net/j/enquiry.html

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三田 愛

2001年4月リクルート入社後、人材総合サービス部、人事部、海外提携・事業開発プロジェクトリーダーを経て、2011年4月より現職。人材育成・組織変革を専門とし、対話やコミュニケーションの力によって地域に眠る力を引き出す「地域コ・クリエーション(共創)研究(コクリ!プロジェクト)」に取組む。自身が地域創発ファシリテーターを務め、垣根を超えた連携「みんなゴト」化と、事業創造による「地域イノベーション」を促進し、自走型の地域活性を実現。2014年度経済産業省「地域ストーリー作り研究会」委員。米国CTI認定プロフェッショナル・コーチ。
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