研究員コラム未来を創ろう。

2013/07/19

研究員: 横山 幸代

「住んでよし、訪れてよし」を考えながらしみじみ思うこと

現在、同じグループのメンバーと共同で研究に取り組んでいます。
テーマは「住んでよし、訪れてよしの構造化」。
結論に向け、小さな実験から始めたいと思っています
(研究の概要は、観光振興セミナーでご紹介致しますのでお楽しみに)。

さて、この「住んでよし、訪れてよし」というテーマについて
メンバーと議論を重ねたり、思いを巡らせていたある日。

横須賀港の荷卸商の娘だった祖母の話を思い出し、三笠丸を訪れてみました。
亡くなった祖母から聞いていた横須賀や曾祖父との思い出話がオーバーラップして、
まるで若かりし頃の祖母の目で横須賀を歩いているような錯覚を覚えました。
人の“思い出”で、少しだけ街が偏光して見える…
そんな体験をしながら、私にとっての「住んでよし」を考えるきっかけになりました。

子供の頃、夏休みにお化け大会が開催されていた公園、
悲しいことがあって泣くならココと決めているベンチ、
ラインナップが秀逸で、いつも漫画を立ち読みしては睨まれていた古本屋、
この枝っぷりがどこよりも好き…と思える角の家の桜。

他人にとっては極めてどうでもいいスポットではあるのですが、
思い出をシェアしてみたら、
意外にも、誰かが「話聞いて、そこ行ってみたよ」というから驚きではありませんか…。

ちなみに小学校2年生の娘に「街で一番大好きな場所」を尋ねてみたら、
「角のおもちゃ屋さん“だった”場所」。
先日、廃業してしまいました。
もうすぐラーメン屋になってしまう(現在工事中)ことが、生まれて一番がっかりしたこと…だそう。
それでも、そこを通る度に、自分はにおもちゃ屋さんを思い出すようにする!そうです。

街は、本当に住んでいる一人一人の思いが創っているのだなと、しみじみ思います。
その思いに触れた時に、初めて「訪れてよし」に近づくのかもしれません。

横山 幸代

じゃらん宿泊旅行調査、「働く若者旅行実態調査」、「父子2人旅市場創造」、「インバウンド各種プロジェクト」、「観光自主財源の研究」、「農業観光」等を担当。1992年4月株式会社リクルート入社、社会人向け教育・資格関連の広報部門にて編集・新規商品開発、「教える学べるnet」などの立ち上げを担当。2008年4月より現職。