研究員コラム未来を創ろう。

2013/03/14

研究員: 横山 幸代

観光における「記念日&ブライダルニーズ」

ニッチ層と片付けられない「濃く、細く、長い」ターゲット

 観光による地域活性のトライアルの中で、
昨年より地域とハッピー市場の連携について取り組んできました。

1つは、
昨年度の観光庁 若者向け需要創造モニターツアー事業:
「告白&プロポーズ&入籍は旅先で♪プロジェクト」です。

結婚式にはお金をかけるのに、
プロポーズや入籍は意外とお金をかけず、
家の近くで済ませてしまう人が多い。

大切な人生の節目を
「旅先での思い出作りをスタンダードにして行こう!」
という半ば国民運動的に始めたプロジェクトです。

 実証地は、熱海と箱根。
温泉でほっこり…というイメージが強いエリアですが、
実は知る人ぞ知る縁結びのパワースポット。

これからの幸せな未来を育む若いカップルにとって最適なエリア。
宿泊施設様にご協力を頂き、
プロポーズや二人の思い出の言葉を残せる
「産声メッセージ」というボイスレコーダーを
手染めのお守り袋に入れてプレゼントするなど、
サプライズいっぱいの宿泊プランを造成頂きました。

 その後、
旅先入籍をしたカップルに
自治体様からのあたたかいおもてなしをしている事例なども集め、
あらたに観光活性の一つの柱として、大切に育てているマーケットです。

 もう一つは、アジアのインバウンドがターゲット。
結婚前撮り市場獲得への取り組みを
函館市様とともに取組ました。

主に東アジアでは、
結婚を前提とは「していない」カップルでも海外旅行を実施し、
気軽にウエディング姿で写真撮影を実施しています。
その市場を獲得するための受け入れ整備を実施しました。

結婚前撮りした写真は、2人のブログや結婚式で披露されるので、
二人の思い出となるだけでなく、
二人を祝福する周辺の人たちに向け、
旅先の美しい景色がPRできるのです。

 「あたたかい思い出」が旅の本質でもあり、
それを支援するのが観光の一つの役割。

プロポーズや入籍するカップルであるターゲットはピンポイントでも、
高額投資をしてくれる。

さらに、一生のうちに何度となく訪れるターゲット。

「濃く、細く、長い」ターゲットと
じっくり向き合うことができる観光地は、
子、孫、ひ孫の代まで
「思い出の地」と大切にされる地域となるのではないでしょうか。

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横山 幸代

じゃらん宿泊旅行調査、「働く若者旅行実態調査」、「父子2人旅市場創造」、「インバウンド各種プロジェクト」、「観光自主財源の研究」、「農業観光」等を担当。1992年4月株式会社リクルート入社、社会人向け教育・資格関連の広報部門にて編集・新規商品開発、「教える学べるnet」などの立ち上げを担当。2008年4月より現職。