• 2015/05/15
  • Edit by HARUMA YONEKAWA
  • Photo by KENICHI AIKAWA

第1回コクリ!キャンプ タネビ対談(1)長野県対談 3人の人間関係で “パクリ!キャンプ”をやろうよ

第1回コクリ!キャンプから生まれた“種火”をご紹介します。

山田さん(山田崇さん:塩尻市 企画政策部 企画課 シティプロモーション係 主任)
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大宮さん(大宮透さん:慶應SDM・小布施町ソーシャルデザインセンター研究員)
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ずくさん(藤原正賢さん:一般社団法人信州若者会議(https://www.shinshu1000.jp/)へインターン中、慶應義塾総合政策学部休学)

第1回コクリ!キャンプから、3カ月以上が経ちました。タネビストの皆さんは、コクリ!キャンプでの出会いを活かし、それぞれの持ち場で少しずつ“種火”を大きくしています。そのほんの一部を“タネビ対談”としてご紹介していきます。

第一弾は、第1回コクリ!キャンプの次の日に行われた“コクリ!ラボ”で、何やら企みを始めた「長野県」の人たち。nanodaを運営する塩尻市の元ナンパ師市職員・山田さん、小布施町で小布施若者会議などを手掛ける大宮さん、学生(現在は企業インターン)として小布施若者会議2014、信州若者1000人会議などの運営に携わるずくさんに、Skypeでお話を伺いました。
※インタビュー日/2015年3月23日

コクリ!キャンプの記憶が
全然薄まらないのは、なぜだろう

――まずは、それぞれのコクリ!キャンプの感想を聞かせてください。

ずく 僕は今、実はアメリカ・シアトルにいて、5週間のソーシャル・イノベーション・プログラムを受けている最中です。このプログラムに参加する前に、コクリ!キャンプを体験して、自分の“根っこの想い”を本気で追求し、これまでやってきたこと、これからやりたいことを整理できたこと、さまざまな人と共に新たなアクションを生み出す第一歩を踏み出せたことが、今思えば、とても有意義でした。今、シアトルは4週目ですが、そろそろ長野に帰りたくなってきました。こちらでの学びも本当に身になっていますが、キャンプで生まれた火種を、少しでも早く、長野で行動に移したくてたまらないんです。

山田 コクリ!キャンプは確かに衝撃でしたが、いまだにその衝撃がまったく薄まらないのが、もっと衝撃的です。普通の講演会だとすぐ忘れていくのに、あの場の出来事は今でもはっきりと覚えていて、いろんな人に話して回っています。コクリ!キャンプのスタート時、三田さんが「100年後、この場が日本の歴史の転換点だったといわれたい」と言っていましたけど、少なくとも私にとってはあの日が大きな転換点で、それから変化が続いています。例えば、知恵を知識にしていこう、行動を言葉にしていこうと本気で思うようになりました。

山田さん(山田崇さん:塩尻市 企画政策部 企画課 シティプロモーション係 主任)

大宮 正直に言って、僕はいまだにコクリ!キャンプを総括できていません。普段出会えない人たちと出会い、深く意見交換できたのは間違いなく収穫でしたが、自分にどのような変化が起きたのかは、まだよく分からないんです。ただ、はっきりしているのは、山田さんと同じで、あのときの感触や記憶が今も全然薄まらないこと。それは、コクリ!キャンプでの出会いや想いやアイデアを、具体的なアクションに移せていないからかもしれません。山田さんにも、あれ以来、連絡できていませんでしたし。

大宮さん(大宮透さん:慶應SDM・小布施町ソーシャルデザインセンター研究員)

ずく 僕は、あの場で「孤独じゃないんだ」と強く感じたことも覚えています。

山田 私は、「日本には頑張っている人がこんなにいるんだ。それなら、自分はそこまで頑張らなくていいや。今日はゆっくりしよう」と思っていました。

――コクリ!キャンプで出会った人とは、その後、会っていますか。

山田 この1カ月くらいで、パタゴニアのたじさん(但馬武さん)、保井先生(保井俊之さん)、坂倉先生(坂倉杏介さん)、山川さん(山川知則さん)、しまっち(島田昭彦さん)と会いました。コクリ!キャンプのときはあまり話せなかった人もいますけど、前置きを飛ばして、すぐに本質的な話に入り、新しいアクションを模索できるのは、間違いなくコクリ!キャンプの場を共有したからです。しまっちには、たまたま僕の知り合いの学生2人と同席してもらったんですけど、とびっきりの就活セミナーをしてくれました。

ずく いのさん(井上英之さん)とは、シアトルに来てからも、いまだに何回もやり取りしています。コクリ!キャンプでたった一度お会いして、少しお話ししただけなのに。本当に嬉しいです。あとは山田さんに、高校での授業をお願いしましたよね。

ずくさん(藤原正賢さん:一般社団法人信州若者会議(https://www.shinshu1000.jp/)へインターン中、慶應義塾総合政策学部休学)

山田 そうそう、先日、藤原くんの依頼で、長野県のある高校の1年生に、地元の商店街を活性化させる企画を考えてもらう授業を行いました。

既存の仕組みで関わり合いながら、
学び合えばいいんじゃない?

――では本題に入りますが、山田さんと大宮くん、ずくくんは、どうして意気投合したの?

大宮 僕が活動する小布施町は、これまで長野のなかでいかに独自色を出すかを考えてきました。そのため、都市部や海外とはつながってきたけれど、周辺地域とはそれほど積極的につながろうとしてこなかったのです。でも、コクリ!キャンプと、次の日のコクリ!ラボではじめて山田さんとしっかりお話ししたら、自然と「山田さんと一緒に何かを取り組みたい」と思えたんです。特に山田さんの考え方やスタンスに共感しました。

山田 嬉しい。感動した。鳥肌立ってるよ。

ずく 僕も山田さんとしっかりお話しできてよかったです。今まで何度かお話ししましたけど、今回のキャンプとラボで、関係性がガラッと変わったように感じています。

山田 僕はコクリ!ラボのとき、大宮くんと藤原くんとなら、すぐに何か一緒にできそうだと思った。

大宮 コクリ!ラボでは、「カマコンバレーの長野県版を立ち上げよう」と盛り上がりましたが、そのとき、長野県が一つにまとまって行動するのではなく、県内の各地域が各々チャレンジしながら情報交換をして、助け合い学び合う関係を築いていこうということもお話ししました。僕はその関係性がとてもいいのではないかと思っています。

山田 あのときはカマコンバレーで盛り上がったけれど、必ずしもカマコンバレーでなくてもいいかな。長野県のみんなが、お互いに種火を絶やさないようにする仕掛けができるなら、実行する内容は何でもアリだと思います。その土地のことを好きな人が、それぞれ自分の土地のために取り組んで、その成果を共有して、火をつけ合う関係が欲しいだけですから。

大宮 山田さん、今度、小布施のイベントに来てください。その次は、小布施のメンバーがnanodaに参加しますから。お互い既存の場に参加し合うところから始めたほうが、簡単で楽しいんじゃないかと思うんです。

山田 それ、いいね。そうしよう。

ずく 僕も賛成です。コクリ!キャンプで、カヤックの柳澤さん(柳澤大輔さん)が「カマコンバレーは、涙が出るほど楽しいことがあるから、続けている」とおっしゃっていました。既存の仕組みに関わり合うところから、楽しく始めるのが僕も心地よさそうに感じます。

長野で、2種類の“キャンプ”をやりたい

ずく 偶然なのですが、「信州若者1000人会議2015」を、コクリ!キャンプと同じ恵比寿ガーデンホールで行うことが決定して、すでに準備を始めています。運命的なものを感じていて、コクリ!していくことの楽しさを、学生実行委員はじめ、みんなでどっぷり味わえたらと思っています。

山田 私も、nanodaのメンバーにコクリ!キャンプを経験して、共感してもらいたい。だから、これもコクリ!ラボで話したけど、3人の人間関係から信頼できる参加者を集めて、長野で“パクリ!キャンプ”を開こうよ。そのときに、さっき藤原くんが言っていた「しっかり話す」ことが大事だと思うから、話す時間をたっぷり取りましょう。パクリ!キャンプなら、他の地域にも真似してもらえそうですね。パクってもらえたら嬉しいな。

大宮 やりましょう! 僕もキーワードは「しっかり話す」だと思います。個人的に、コクリ!キャンプで一番印象に残っているのは、最初に輪をつくった皆さんと深く対話できたこと。もっともっと話したい、という時間でした。

山田 確かに、最初のチームの組み合わせは絶妙でした。あの場にいた皆が、三田さんが考えた組み合わせの意図を感じ取っていたんじゃないですか。

ずく 僕も、最初にチームになった人たちとは運命的なものを感じました。

山田 それで三田さん、パクリ!キャンプとは別に、全国版の“第2回コクリ!キャンプin信州”もぜひお願いしたいです。

――パクリ!キャンプとはまったく別に?

山田 そうです。第2回コクリ!キャンプを、ぜひ同規模、同様の人を集めて信州で開催してください。私たちは私たちで、長野県のメンバーを中心にパクリ!キャンプを開きます。もちろん、こちらにも三田さんに協力してもらいたいですけど。

ずく せっかく長野でやるなら、コクリ!キャンプin信州も、パクリ!キャンプも、一泊二日で本当に深く話したいですね。そこからいろんなことが生まれてきそうです。

大宮 個人的には、2つのキャンプを利用して、地域づくりにあまり興味をもっていない人も巻き込んでいきたいです。今は、地域を変える活動に取り組んでいる人とそうでない人の差が大きすぎます。もっといろいろと取り組む人が増えた方が、楽しいし、地域も早く力強く変わっていくでしょうから。

山田 三田さん、パクリ!キャンプのことなど、定期的に相談に乗ってください。そういえば、コクリ!キャンプで小布施町長(市村良三さん)とお話しして、「今度一度、町長宅に伺います」とお伝えしていたのを思い出しました。皆さん、この話の続きは、ぜひ小布施町長の家でやりましょう。

大宮 分かりました。早速スケジュールを決めましょうか。

ずく ぜひそうしたいです!!!

――了解です。じゃあ、次は小布施で会いましょう。

※追伸:4月中旬、実際にこのメンバーで小布施町長宅に集まって、話の続きをしました。パクリ!キャンプも着々と実現に向かっています。

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