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東北運輸局(運営地域:赤湯温泉旅館協同組合)

地域資源「ワイナリー」を核とした魅力づくりを推進

前年度までの取り組みを発展させ、食分野の開発で地域の差別化を推進

2011年の消費者意向調査「GAP調査」でワイナリーがある点が地域の強みだと認識した山形県南陽市赤湯温泉地域では、2012年にワイナリーツアーを造成。2013年はワイナリーを核とした地域の魅力づくりをさらに推し進めた。


地元ワインの特徴と新開発したグルメ「山形牛のすき焼き」を紹介する冊子を作成。地域の観光事業者が地元ワインをPRするツールとしても活用されている

課題:魅力的な観光資源は豊富にあるのだからもっと山形県の他地域と差別化できるのでは?
 赤湯温泉を抱える南陽市は比較的アクセスはよいものの、同じ山形県内の他地域に比べて首都圏からの来訪者が少ない。そこで2012年度よりワイナリーを核とした差別化を図っているが、これを継続してより魅力を高めていきたい。
目的:ワインに合うオリジナル宿グルメの開発と、次年度以降も同事業を継続できる体制づくり
 ワイナリーを強みとする点は継続しながら、さらに南陽市らしさを押し出すため、宿の夕食で楽しんでもらえるワインと相性のいいグルメを開発する。この取り組みが一過性のもので終わらないよう、運営体制も整えていく。
打ち手:ワークショップで開発した宿グルメをPR。地域事業者へ周知する試飲・試食会も実施
 前年度までの取り組みを振り返るワークショップで今後の方向性を検討し、「ワインの饗宴〜おもてなし〜」と銘打ち厚さ2㎝の山形牛を使ったすき焼きを開発。周遊を含むモニターツアーも行い、宿も含めた地域の取り組みへ発展。
成果:新グルメ発表会後に9メディアで報道。次年度のJRツアー商品オプションにも決定
 新グルメは発表会でPRすると共に、想定ターゲットとカスタマー層が重なる『関東・東北じゃらん』やじゃらんnetメルマガを活用し情報を発信。次年度6月〜9月にJR提携4宿のツアー商品オプションとして、新グルメの販売も決定した。
参加者を募りモニターツアーも実施した他、旅行情報誌『関東・東北じゃらん』誌上でも紹介。呼び込みたい客層と重なる、「旅行好き」「ご当地グルメ好き」かつ首都圏在住の読者が多いため的確なPRに

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