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広島県三次市

持続可能なアクションプランはどう作る?

市民スタッフが中心となって実行へ
三次市観光アクションプラン

三次市産業部商工観光課の観光振興基本計画づくりは、2010年度よりJRCが総合プロデュースを担当。今年度はその計画を基にアクションプランを策定し実行した。何を軸にプランを推進したのか?を紹介する。

「三次観光サポートスタッフ」を募集し5名採用。彼らが中心となり、全国に新キャラクターの募集などをすすめた

シンボル事業を3つで設計。ターゲットを絞った戦略で観光活性

平成23年度三次市の観光アクションプランは、計画時に行った「GAP調査」でわかったターゲット、ニーズに沿って、彼らが行きたくなる、買いたくなる商品・サービスの開発~提供まで行うプランの策定を目指した。その軸を「プロモーションシンボル」と置き、1三次観光サポートスタッフの採用、2三次観光イメージキャラクターの新設定、3三次ならではのグルメ開発―この3つに定め、実現に向けて推進した。

サポートスタッフが、各アクションプランの推進役に

まず1のサポートスタッフ事業について。条件は三次市在住、出身、勤務者で、月1、2回のミーティングやイベントなどの観光振興活動に参加できる方などを対象に募集。ホームページ、新聞折込チラシ、三次市広報紙、地元新聞などで告知を行った。そして、最終的に採用された女性4名・男性1名の計5名は、三次市長から認定証を受け取り、今年度8月~3月までを活動。さらに23の施策を推進するメンバーとして、今年度のアクションプラン運営の中心的な役割を担った。
2の新キャラクターづくりは募集の結果、北海道から九州まで多数の応募があった。2度にわたって絞り込み審査を行いながら、最終的に最優秀賞の他にも部門賞も多数設置。全国各地のカスタマーに三次市の存在を知ってもらうきっかけとしても有効に働いたといえる。3のグルメ開発は地産地消を基本に、誰もが気軽にどこでも食べられることをコンセプトに新メニュー開発を検討中だ。
「サポートスタッフの三次に対する熱い想いや豊かな感性、そして行動力に感激、感謝しています。こうした想いを持つ人の輪を広げていくことが、真に三次の観光振興やまちづくりにつながるものと思っています。これからも前に向かって新たな行動をみなさんとともに展開していきたいと考えています。」(三次市商工観光課・中廣晋氏)ひとつずつ形にしながら、三次市の新たな一歩は始まったばかり。この後の継続的な取り組みが楽しみだ。

公募の結果、新キャラに選ばれたのは、三次の霧の海がモチーフの「きりこちゃん」。霧をイメージした体と前髪は三次の3本の川を表現している
「三次観光サポートスタッフ」採用者には、市長から直接、この認定証が手渡された(画像は見本)

【取り組んだ地域の方々】

三次市産業部商工観光課

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