加賀市 首都圏戦略プロモーション業務

加賀市 経済観光部 観光交流課 首都圏戦略室

コンセプトに基づいた事業戦略設計とPDCAサイクル推進で「観光入込客数」「観光消費額」の目標達成にコミットする!

4年間にわたる観光戦略プランの
2年目の歩みを振り返る

 加賀市とJRCでは、2015年3月の北陸新幹線金沢駅開業による効果を最大化・継続するため、2014年10月~2018年3月にわたる観光戦略プランを策定した。この観光戦略プランでは、観光入込客数および観光消費額の目標値を1年単位で設定。また目標を達成するため、特に注力する分野も1年ごとに掲げ、最終的には2017年の年間観光入込客数を2013年比で120%、観光消費額を2013年比で77億円の増加と設定した。2年目にあたる2015年度は、新幹線開業により増加が見込まれる首都圏からの誘客を狙って様々な施策を展開。その一部を紹介する。

観光消費額・回遊アップにつながる
魅力的なコンテンツを揃えて観光入込客数促進

 事前の観光動態調査で、市内宿泊旅行者の多くが、滞在中のほとんどを宿で過ごしていることが判明。市内には山中・山代・片山津の3つの温泉郷があるにも関わらず回遊する旅行者が少ないため、観光入込客数の規模に見合うほど市内で観光消費が行われていない可能性が高いことが浮き彫りとなった。この問題点への改善策として「1泊2日3湯4食」という、加賀温泉郷を満喫するためのコンセプト(スタイル)を提唱した。これは1泊2日の滞在であれば、滞在中に3つの温泉郷と4回の食事を市内で楽しんでもらいたいことを表したものだ。
このコンセプトの普及に向けて、まずは市内7飲食店で新・ご当地グルメ「加賀カニごはん」の提供を開始(先の論文参照)。料金は全店共通、香箱ガニをはじめ地元の食材のみを利用するといった厳しいルールのもと、各店が独自に工夫したメニューを提供している。これにより、宿での夕・朝食以外に、3食目を市内飲食店で食べる提案が可能になった。4食目はおやつと想定し、2016年3月のデビューに向けて「加賀パフェ」を準備中だ。
「温泉」をテーマにした施策としては「若者限定!総湯無料キャンペーンタダ湯巡り」を宿の閑散期かつ、学生の長期休暇である時期を狙って2期間実施した。実施内容は、加賀温泉郷の3つの温泉地にある日帰り温泉施設(総湯)の入浴料が、加賀市外に住む19歳~22歳の若者限定で無料になるというもの。温泉地間の回遊促進を狙うとともに、将来にわたって加賀温泉郷のリピーターになる若者の育成も視野に入れた。これらの取り組みによる成果は右ページ「成果・実績」に挙げている。

「加賀ていねい」ブランドの商品は
市民参加型で選定

 さらなる観光消費促進策として、伝統工芸品(九谷焼や山中漆器)や、日本酒、お菓子などを「加賀ていねい認定商品」として選定し、加賀市おすすめのお土産としてプロモーションを開始。「加賀ていねい」とは、加賀市が育んできた特徴を表現したコンセプト。これを象徴している商品かどうかを選定基準とした。選定に際しては、市民参加型のシンポジウムと商品選定ワークショップ「旅づくり塾」を実施。選定に参加することで市民にもコンセプトを浸透させることを狙った。第1期目の認定商品は全30商品で、今後も順次追加していく。作陶や絵付けといった体験型商品はじゃらんnetの「遊び・体験予約」から予約できる仕組みも整えた。

月単位で宿から宿泊者情報を収集し
PDCAサイクルを推進

 こうした施策による効果を確認するため、1カ月ごとに宿から宿泊者情報を収集している。そして集計後、宿にレポートとして提出。宿が市内全体の宿泊者傾向を把握することにより迅速かつ適切な対策をとるという、PDCAサイクルを回せる体制を整備した。

事例一覧

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