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佐賀県

スマホを使ってゲーム感覚で現地を周遊、
佐賀県公式アプリ「SAGAPP!」

周遊促進は多くの地域の課題になっているが、佐賀県観光連盟ではスマートフォンアプリを打ち手として活用している。ゲーム性のある観光ガイドを提供することで旅行客の周遊の動機づけへつなげるこの試みには、県内各市町も高い関心を寄せている。

スマートフォンの画面にふれて観光情報やご当地キャラクター、クーポンを取得していくと、スマートフォン内に利用者オリジナルの佐賀ガイドブックができあがっていく仕組みだ

現地でしか得られない情報をスマートフォンの技術で発信

従来の観光ガイドブックが担ってきた観光情報発信、各種クーポン、周遊を促進するキャンペーンといった機能を集約し、そこにゲーム性を付加した機能を持つのが本事例のスマートフォンアプリ「SAGAPP!」である。紙媒体と異なるのは、無料でダウンロードできるこのアプリはGPSによる現在地情報と連動しており、訪れた場所によって取得できる観光情報やクーポンが変わってくるという点。佐賀県観光連盟は、この特徴を県内周遊へ結び付けることを狙ってアプリの運用を開始した。
「例年夏休みに県内でスタンプラリーを開催していますが、年々若年層の参加者が減尐していました。毎年代わり映えがないことも憂慮し、時代に合った新しいものを…ということでアプリの導入に至りました」(同観光連盟企画宣伝課・小川幸子氏)
GPSで検知できるスポットは県内の20カ所に設定し、全スポットの合計で約80種類の情報を用意した。情報の取得にはAR(拡張現実)技術を利用。指定スポットでアプリを起動してスマートフォンのカメラを周囲へ向けると、現実の景色にかぶさって画面上にアイコンが浮かび上がる。それを指でふれて集めていくとスマートフォン内にオリジナルのガイドブックができる仕様になっており、佐賀県では「自分で作る、体験型佐賀観光ガイドブック」と位置づけている。
自分で作っていくゲーム性、そして観光情報だけでなくご当地キャラクターも集められるコレクション性や、テーマパークや道の駅のクーポンがもらえるお得感といった、複合的な楽しみを「SAGAPP!」ひとつで提供することで、観光客が現地へ足を運ぶ意欲を高める考えだ。また現地では遊びの延長上で佐賀の観光情報にふれ、県への理解を深めてもらうことができる。

改良を加え、継続的に使えるアプリの可能性にも期待大

「SAGAPP!」は2011年8月のリリース開始より1カ月で約1000件のダウンロードに達した。地元紙やテレビ、旅行情報誌で取り上げられたのは、新規性・話題性のあるアプリを活用した事例ならではのPR効果といえる。また、アプリの利点はそうした話題性だけでなく、情報コンテンツが変更・追加可能だという点にある。2011年10月31日には1回目のアップデートを行い、観光情報やクーポンを追加した。こうした情報の更新を続けていけば、一度ダウンロードしてもらったカスタマーへ佐賀訪問のたびに新しい情報を提供することもできる。現状でも毎週100~250のアクティブユーザーが活発に利用しており、この数はアプリ運用の継続により増加し続けている。
「各市町の関心も高く、自分たちの地域の情報を強化したいという声も届いています。すでにベースはできているので、それぞれの市や町が自分たちで情報コンテンツを考えて、よい意味で競争すれば県全体として盛り上がっていけるのでは。まだまだ育てがいのあるアプリだと感じています」(同・小川氏)
今後はリクルートのクーポン・グルメ情報サイト「ホットペッパー」との提携を予定。よりお得感を充実させるとともに、現地消費の拡大を狙っている。


【取り組んだ地域の方々】

佐賀県観光連盟

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